
「家で少しは英語に触れさせた方がいいのかな?」
小学校高学年になると、こんな風に感じますよね。
今回は、小学校の高学年の保護者向けに、英語学習についてのお悩みを解決する記事を書きました💡
英語の指導をしてきた経験も踏まえて
解説していきますね♪


2020年に指導要領が変わって以降、小学校での英語学習が本格的に始まり、中学校で学ぶ学習内容が小学校に前倒しになっています。
そのため、中学入学までにどんな風に英語学習をさせたらいいのかなと不安に思われる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、中学英語でつまずかないために、小学5〜6年生のうちから家庭でできる英語の勉強法をご紹介します。
毎日少しずつ、楽しみながら学習習慣をつけるコツや、おすすめ教材・学習スケジュールもわかりやすく解説しますよ。
ぜひ最後までご覧ください。
小学校と中学校で学ぶ英語学習とは
まず初めに、小学校・中学校で学ぶ英語学習について解説していきます。

こちらは、文部科学省の調査データなのですが、
小学校では話すことを行っている時間が全体の47%であるのに対して、
中学校では36.4%。
このように小学校と中学校では、同じ英語学習とは言っても学ぶ内容が違うんです。
実際に行われているカリキュラムでは、
小学校の英語では、ゲーム・歌・会話などコミュニケーション活動中心のアクティブラーニング形式です。
一方、中学校では「教科」として文法や語順のルールを理解し、読む・書くスキルの定着、定期テストへの対応が求められるようになります。
中学入学後に戸惑う理由
このように、小学校と中学校では学び方が異なるにもかかわらず
小学校での学んだ文法や英単語などについても、中学ではすでに学習済みとして進められることが多いんです😭
そのため、中学に入学すると、
・英語学習のスタイルが変わることへの戸惑い
・急に難しくなった学習内容
に対して、子どもたちも保護者も戸惑いの声が多いのです。
実際のアンケート結果を見ると
小学校では「英語が好き」という回答が64.8%であるのに対し、
中学生では55.9%との結果になっています。

出典:光村図書
特に中学に入学をすると
「英会話は楽しいけど、英語のテストで点が取れない」という生徒が多く、これが苦手意識のきっかけとなりやすいようですね。
中学までにやっておきたいこと
ですので、
小学校の外国語活動と中学校の教科英語の差を理解し、中学に入って「英語が思ったより難しかった」とならないように、
家庭でも早めの準備を行っていきましょう!
小学校ではまず「英語に親しむ」ことを優先し、
中学に入る前に文法と語順への理解アレルギーを減らす準備を始めることや、
フォニックスを取り入れた音読など、
家庭で歌やゲームをメインに取り入れてみてください。
また、オンライン英会話や、「単語・文構造チェック」についても取り入れることがおすすめです。
小学校5年・6年向け!楽しく学ぶ英語家庭学習

中学英語をスムーズにスタートさせるためには、小学校のうちに「英語に親しみ、基本的な力をバランスよく育てること」が大切です。
ここでは、中学でつまずかないために、小学生の間に身につけておきたい4技能をご紹介します。
🎧 1.聞く力(リスニング)
第一歩耳からのインプットは語彙力や発音にもつながります。
■家庭での取り組み例:
・英語の絵本読み聞かせ動画を一緒に観る
。洋楽や英語の歌を日常に取り入れる(例:フォニックスソング、童謡)
・オンライン英会話でネイティブの発音に触れる
具体的には、下記のようなアプリやサイトがありますよ。
■🎧 聞く(リスニング)
・Lingokids(リンゴキッズ)
オックスフォード出版と連携、遊び感覚で学べるカリキュラム。対象は幼児〜小学生で、歌・ストーリー動画で語彙と聞く力を自然習得
・Duolingo
ゲーミフィケーション形式で、2〜5分程度のミニレッスンの繰り返しが可能。
🗣 2.話す力(スピーキング)
中学でも引き続き英語で発表する機会があります。
恥ずかしがらずに声を出す習慣が大切です。
■家庭での取り組み例:
・親子で英語のあいさつやフレーズを言い合う
・英語で日記を音読してみる
・オンライン英会話で外国人講師と英語で話す機会をつくる
・フォニックスを取り入れる
■🗣 話すや発音する力を伸ばすアプリやサイトを紹介します
・ABC Spelling – Spell & Phonics:
フォニックス学習に適し、文字と音の関係を自然に身につけられるアプリ。
・ワールドアイキッズ:オンライン英会話
小学生に特化し、学校授業と連携したカリキュラムで英検対策も対応
・クラウティ:
家族シェア可。AI音声教材「TerraTalk」で自主トレも 。
・ネイティブキャンプ:
ネイティブ講師のレッスンを低価格で継続学習に
📖 3.読む力(リーディング)
フォニックスで発音ルールを知ると、初めての単語も読めるようになります。
■家庭での取り組み例:
・絵が豊富な英語絵本を読む(多読)
・英語のプリント教材で単語や文章の読解に親しむ
続いてはアプリや、サイトを紹介します。
■📚 読む(リーディング)の入門編
・英語物語
ゲーム形式で読解とリスニングを統合したアプリ。小学生でも夢中になります。
✍️ 4.書く力(ライティング)
はじめは単語のなぞり書きからスタートし、少しずつ「自分のことを英語で表現する」練習へ。
■家庭での取り組み例:
・英単語カードやアルファベット練習帳を活用
・英語で好きなものを1語ずつ書く(例:dog, apple, soccer)
・慣れてきたら「今日は〇〇をした」などの一文日記にも挑戦
🔑 ポイントは「バランスよく」「少しずつ」
4つの力はどれか一つだけを伸ばすのではなく、バランスよく取り入れることが大切です!
無理に詰め込まず、アプリ&オンライン学習を組み合わせて、「英語=楽しい」という感覚を育てていきましょう。
気になるアプリやスクールがあれば、無料体験を活用して相性を試してみるのがおすすめ!
よくあるQ&A

Q1.英語の勉強、いつから始めるのがベスト?
A:遅くとも小5・小6からはスタートがおすすめです!
中学英語が「小学校英語を理解している前提」で進むため、遅くとも小6から準備するのが安心です。
小3〜4からスタートすれば、遊び感覚で英語を好きになれる可能性も高まります。
ポジティブな気持ちがある時期に始めるのが◎
Q2.子どもが英語を嫌がる…どうすればいい?
A:最初は「遊び」や「好奇心」を入り口にしましょう!
勉強というより「親子の会話・楽しい習慣」から始めるのがおすすめです。
■モチベーション維持のコツ:
・英語絵本を一緒に読む(1日1冊5分)
・英語の歌・YouTube・アニメを一緒に観る
・英語アプリでゲーム感覚に
無理に書かせたり、暗記させたりするのは逆効果。
英語を「好き!」と思える体験の積み重ねが重要です。
Q3.通塾と家庭学習、どちらがいい?
A:家庭学習で「基礎+習慣化」し、必要に応じて塾・オンラインを組み合わせるのがおすすめですよ♪
共働きで習い事の送迎が難しいご家庭も多いですよね。
最近はオンライン英会話を選択するおうちも増えているのでぜひ検討してみてくださいね。
Q4.小学生のうちに英検は受けた方がいい?
A:強制は不要です!
でも「4〜5級レベル」を目指すと中学で有利。
英検は受験そのものより「目安としての級レベル」を意識しましょう。
・英検5級=中1前半レベル
・英検4級=中1後半〜中2初期レベル
このあたりの文法・語彙・リスニング力があれば、中学で「できる子」スタートが切れますよ。
Q5.親が英語苦手でも大丈夫?
A:まったく問題ありません!親は「英語を楽しむサポーター」でOKですよ。
・「一緒に絵本を見る」
・「一緒にアプリで音声を聞く」
・「子どもの話す英語を聞いてあげる」
これだけでも十分です。発音などは、オンライン英会話や音声アプリに任せればOK。
むしろ「親が楽しそうに関わってくれる」ことが、子どものモチベーションを高めることにつながります。
Q6.どのくらい勉強すればいい?(時間の目安)
A:1日10〜15分、週3〜4回で十分です。
フルタイムで働く家庭でも、
「朝の支度中に英語の歌を流す」
「夜の読み聞かせタイムを英語絵本にする」
といった工夫で、自然に英語が生活に入ります。
習い事が多くても、「ながら聞き」や「5分でできる英語アプリ」から始められます。
まとめ
今回は小学校高学年の保護者の方に向けて、小学校の英語学習方法について解説しました。
1日10分など短い時間でも家庭での学習やアプリ、オンライン英会話を取り入れて、楽しく学習しましょう。
保護者が「焦らず、でも着実に」英語環境を整えることが、子どもの英語好きの第一歩になりますよ。
今回の記事が参考になれば幸いです。